世界で一番幸せな国と言われるデンマークの首都コペンハーゲン。
その真相を探るべく、旅へ出発したのですが、
家族で長い付き合いのある友人宅を訪れることができたのが、大きな収穫となりました。
どこを訪れてもそうですが、生活の一部を垣間見たことが、後々になると印象に残っています。

友人宅はコペンハーゲンから電車で30分ほどの郊外に位置するタウンハウス風の集合住宅群。
決して専有面積は大きくないものの、必要十分。
最大限の採光と通風のおかげで実に気持ちよいのですが、 棟と棟の距離がこの落ち着いた雰囲気を醸し出しているのは言うまでもないでしょう。東京でも古い団地は今となってみればゆったりと建てられていますが、さらにゆったりと建てられています。
今の東京でこれだけの建ぺい率で家を建てるのは現実には難しいですが、建ぺい率、容積率の最大値で家を建てることが豊かな生活に繋がるとは思えません。
少し余裕のできた土地に緑があるとグッとゆとりのある生活になり、それがお隣どうし、数軒、数十軒と繋がれば、実に心地よい空間の街ができあがります。

さて室内に目を向けてみると、来客の多いデンマークらしく(外食が極端に高いため、家に人が集まることが多い)、不要なものは持たない、見せたくないものは見えないところに、と言うスタイルからか、リビングやダイニングの境目を減らして最大限に広く取っているのが印象的でした。ただ、低いパーティションの役目を果たす家具などがおかれ、視覚的には部屋分けをしています。

国の規模からしても、税制、福利厚生などデンマークと同じことをしても、うまくいくとは思えませんが、
ライフスタイルの面だけみても、豊かな生活に近づくヒントはたくさんありました。

住居と緑との関係、便利でストレスレスな公共交通網、通勤距離、家族や友人と過ごす時間、充実した文化施設、
これらを満たすために必要なシンプルで温かみのあるデザイン。

現代の日本人が遠い昔に置いてきてしまった要素が割と多い気がします。
無駄をそぎ落とした機能的なシンプルさの中にある温もりのあるカタチ。
こんなところからも、北欧のデザインは日本人が受け入れやすいのかもしれません。

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